平面主義(半音ズレてる)

低いところで安定したい。

アニメデレマス16話と「Hello,world!」

なんだこいつ一年弱ブログ更新してねえ(挨拶)

 

さて、アニメシンデレラガールズ、16話が先週金曜日に放映されました。

以前から「安部菜々BUMP OF CHICKENの親和性は異常」と主張して憚らない私ですが*1、今回はこれもう完全に「Hello, world!」だな、と。

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アニメ時空において、1クール終了の時点で安部菜々というアイドルの存在はかなり宙に浮いていました。

作中で早くから登場していたものの、他のアイドルと比べて未央や卯月の反応が乏しく、マジックアワーに出演した際にも「ナナなんかが出演していいんですかね」という趣旨の発言をし、そしてカフェで働いている。

これらの情報から「作中の安部菜々P無能説」をブチ上げていたのですが、2クール始まってみると「実は346プロのPは揃いも揃って無能」みたいな空気になってきておいおい正気か、と*2

 

閑話休題、16話オープニング明けは安部菜々が起床するシーンから開始されます。爆売れ中の高垣楓の広告を経て、映されるのは魔法の解けたウサミン星内部。安部菜々はウサミンという魔法をかけ、ようやく念願のCDデビューをし、毎日が見慣れているけれど、昨日とは違う知らない世界に踏み込んで行くような、期待に満ちた表情で出勤をします。

親からは結婚の心配をされ、アイドルなのにカフェで働かなくてはいけないほど生活は苦しくて、何度も「もうダメだ……」と思ったこともあるだろうけど、永遠の17歳の体はなんとかなってしまう程度には丈夫で、ボロボロだけど夢が叶いかけてきた、ところ。

そんな、順風満帆とはいかなくとも右肩上がりだった安部菜々の先行きは、常務の「80年代のような高みにいるアイドルが欲しい、他はいらない(意訳)」というお伽話により突如として閉ざされます。

番組の持ちコーナーは降板させられ、「企業がイメージキャラクターとして採用したウサミンというキャラクターを事務所の方針と合わないからその企業のイベントでも使うな」という「クスリか何かやっておられる?」とでも聞きたくなるような方針を立てられます。プロデューサーとも話し合ったのでしょうが、逆らえるほど成果が出てるわけでもなく、独立しようにも346プロが「キャラは変えてもらうけどアイドルは手放さない」と言われたらそれでおしまい、と諦めてしまう結果に終わったのでしょうね*3

そうして、イベント当日。プロデューサーの姿もなく、一人控室で沈痛な表情を浮かべる安部菜々を、前川みくとそのプロデューサーが訪ねてきます。みくの悲痛な叫び。みくよりも仕事も人気もない菜々。デビューしたくてカフェで泣き叫んだ少女。それを見ていた自分。前川みくの隣に立つプロデューサーの姿。

いろいろな感情が混ぜこぜになったまま、安部菜々はステージに立ちます。あらかじめ用意していた音源や演出は使用されず、ようやくCDデビューしたばかりの安部菜々は、ウサミミを付けないと子どもにも認識してもらえません*4

企業とコラボしたキャンペーンアイテム配布も行えないまま、このままシリアルナンバーを手書きして安部菜々がラウンドガール形式で掲示するのか……?と思われたそのとき、ネコミミをつけた女子高生が最前列に現れます。

痛々しく響く、ウサミンコール。どう転んでも、二度と安部菜々はウサミンになることはない。なら……安部菜々は、後悔をしない道を選びます。今自分がやるべきこと……自分を呼んでくれる「ファン」の声援に全力で応えること。そうしないと、とても、苦しいから。

西の空に明けの明星が輝く頃、一つの光がウサミン星へ向かって飛んで行く。それがナナなんだよ!さよならみくちゃん!

【デレマス2nd速報感想】アイドルマスターシンデレラガールズ2nd第16話、それは死を賭してのメルヘンチェンジ!! - へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

 

前川みくのコールで生まれた光。からっぽのフリなんてできなくて、最後に自分の、ウサミンの存在を残すために、安部菜々は跳ねます。

アイドルとしての安部菜々は死んだ。どうせ有象無象の一人になって埋もれて、夢を叶えられないなら、ウサミンと心中しよう……そう思ったのかどうかは定かではありませんが、ステージを終えた安部菜々の声色や表情は、おだやかで落ち着いたものでした。

そして……捨てる神あれば拾う神あり。

安部菜々を含めたバラドル組は元の部署を離れてシンデレラプロジェクトと連携し、画面の賑やかし要員ウサミンとして今後も活躍できることになりました。

ああ、いい話だったなあ!*5*6*7

 

 

 

 

察して。

*1:わかりやすいとこで言うと安部菜々「嘘つきうさぎと魔法使いさん」 : モバマス SSとか

*2:16話のバラドル枠の子たちへの説明もそうだけど、15話の楓さんの勧誘でP挟んでないのも大概頭おかしいと思う。あまり他のPを画面に出したくないならそういう脚本を組むべきではない

*3:初見で見た時菜々P無能すぎて画面叩き割るかと思った

*4:そういう脚本なのでんなわけねえだろ地下アイドルのファン舐めてんのかとか突っ込んではいけない

*5:このままゲームでもアニメ設定に合わせていくのかと思うと胃が痛い

*6:今後バラドル組が再登場するかどうかは割と怪しいとは思っている

*7:正直円盤買うかは特典で菜々みくで新曲出るかどうか次第